ダイエットが必要なワンちゃん、冬の体重管理とやさしい栄養サポート

冬に入り、寒さの影響でワンちゃんの運動量が減りやすくなるこの時期。その一方で食事量は変わらない、もしくは増えているケースも多く、気が付けばワンちゃんがぽっちゃりしている……なんてことはないでしょうか。 実際、この時期の犬のダイエットや体重管理を考え始める飼い主さんも少なくありません。 犬のダイエットで重要なのは体に負担をかけず、無理なく続けられる方法を選ぶこと。食事による摂取カロリーと運動による消費カロリーのバランスがカギとなっています。 この記事では冬におすすめの運動方法や食事管理のポイント、そして愛犬のための上手な栄養補助食品の取り入れ方をわかりやすくご紹介します。

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記事の目次

  • 冬に犬が太りやすい理由と犬のダイエットで気を付けたい体重管理
  • 犬のダイエット:愛犬の体型を見分けるカンタンチェック法
  • 肋骨(あばら骨)の感触はどう?
  • 上から見たときに、くびれが見える?
  • 横から見たときに、お腹がきゅっと上がっている?
  • 犬の食事管理の基本:愛犬のダイエット成功の土台
  • 犬のおやつ管理:ダイエット中の上手な与え方
  • 低カロリーなおやつをえらぶ
  • 少量で小分けにして与える
  • フードをおやつにする
  • 【番外編】おやつ以外の方法で気を紛らわせる
  • 犬の運動と散歩:ダイエットにつながる工夫
  • 室内でできる犬のダイエット運動
  • 栄養補助食品を使った犬のダイエットサポート
  • いつものフードに混ぜるだけ!総合栄養補助タイプ
  • ちょっと特別感あり♪おやつ感覚で与えるタイプ
  • 栄養補助食品の選び方:犬の体に合うものを選ぶポイント
  • 犬のダイエットは気長にじっくり取り組むことが成功のカギ!

冬に犬が太りやすい理由と犬のダイエットで気を付けたい体重管理

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ワンちゃんが太ってしまう最大の理由は「食べ過ぎ」です!

それに加えて、冬の寒い時期ならではの要因が加わります。
  • 寒さで脂肪が蓄積されやすい
  • 散歩の頻度が減ってしまう
  • 暖かい室内では消費カロリーが少ない
特に「体に脂肪をつけないと凍えてしまう」という本能が働く冬は自然と食欲が増え、脂肪が付きやすくなります。そのため冬に太ってしまうのはある程度仕方のないこと。飼い主さんがワンちゃんのダイエットや体重管理を難しく感じてしまうのは無理もありません。

しかし、肥満は万病のもと。
関節炎や椎間板ヘルニアをはじめ、糖尿病・心疾患など病気のリスクを高めてしまうのです。
実際に、犬の栄養・健康を長年研究する世界的な研究機関「ウォルサム研究所」の発表では、過体重の犬は寿命が短くなる傾向があることを示しています(2013年)。

(犬のダイエットはわたしたちが思う以上に”愛犬の命”に直結するテーマ。
「可愛いから、まあいっか!」と放置せず、できるところから少しずつ見直していきましょう。)

犬のダイエット:愛犬の体型を見分けるカンタンチェック法

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「最近、うちの子丸くなった?」
そう感じたら、本格的なダイエットを始める前にまずはおうちでできる簡単なチェックから始めてみましょう!
この方法はBCS(ボディコンディションスコア)といって、世界的にも利用されているチェック方法に基づいています。

肋骨(あばら骨)の感触はどう?

飼い主さんの両手の指の腹で、ワンちゃんの胸とお腹の境目あたりを優しく触ってみてみてください。骨の感触が得られたら理想的。脂肪で埋もれていて触れにくかったら要注意です!

上から見たときに、くびれが見える?

腰のあたりが“くびれ”ていれば問題なし♪くびれが無く“たる型”だったり、背中が丸みを帯びていたりすると、太っているサインです!

横から見たときに、お腹がきゅっと上がっている?

お腹の部分からお尻に向かって吊り上がっていれば理想的ですが、ぽってり垂れていたら脂肪が付いているということになります。


このようなBCSによる体型チェック方法を知っておくだけでも、愛犬の変化にすぐ気づけるようになります。
ワンちゃんの理想体重は成長が止まる1歳ごろのものを基本とし、15%~20%オーバーで“過体重”、20%以上で“肥満”と判断されるのが一般的です。犬種・成犬とシニアなど個体差があるため、獣医師さんにめやすの体重を聞いておくといいですよ。

犬の食事管理の基本:愛犬のダイエット成功の土台

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犬のダイエットは、人間と同じようにまずは食事管理から始めるのが基本です。
ただし、単純にフードの量を減らせばいいというわけではありません。食べることはワンちゃんにとっての生きがいのひとつでもあり、過度な食事制限は強いストレスや体調不良を招く恐れがあります。
そこで、無理なく健康的に進められるよう以下のような方法から試していきましょう。
  1. フード量の調整:まずは10%減から 10%減はワンちゃんが「減らされた」と気づきにくいぎりぎりのライン。食べ足りないという気持ちを回避します。
  2. ダイエット用フードに切り替える : 脂質オフ・低カロリー設計のフードを利用すれば量はそのままで、摂取カロリーを抑えられます。
  3. 野菜のかさ増しをする(キャベツ・ブロッコリーなど) : ダイエットの常とう手段、茹でた野菜でかさ増しします。満腹感を保ちながらカロリー調整が可能、さらに食物繊維も摂れて一石二鳥ですね♪
  4. 回数を増やして満足度UP! : 一日分の量を朝晩2回から、複数回に分けるだけでも愛犬は「たくさん食べた!」と感じやすくなります。
  5. フードをふやかして満足度UP! : カリカリをお湯や水でふやかしてボリューム感アップです。ついでに水分補給も自然とできてしまうという、嬉しいメリットも。
  6. 早食い防止アイテムの使用 : 早食い防止用の器やコングなどを活用するのもおすすめです。食事のペースがゆっくりになり、満腹感を感じやすくなるため食べ過ぎを防ぐことができます。

【飼い主さんがおうちで簡単にできる“カロリー計算”】

カロリー計算と聞くと、ちょっと構えてしまう飼い主さんも多いはず。

そこでカンタンにできる以下の計算方法をご紹介します。


1日の総摂取カロリーの目安

  • 「体重 × 30 × 1.2(活動係数)」でおおまかに算出します。例:体重5kg → 約180kcal前後。
  • おやつのカロリーは主食から引く

おやつ20kcalならフード20kcal減でOK。


※多くのドッグフードのパッケージには100gあたりのカロリーが記載されており、グラム単位での調整が可能です。

  • キャベツは100g約23kcal、ブロッコリーは100g 約30kcal

※カロリーは一般的な食品成分表を基準にしています。


わんにゃん健康学部 編集部

犬のおやつ管理:ダイエット中の上手な与え方

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おやつは犬のダイエットで油断しやすい存在。
どんなにまじめに食事管理を行っていても、うっかり与えすぎてしまうと簡単に一日の総摂取カロリーを超えてしまいます。
その一方でお留守番時やトレーニング時には“あるとワンちゃんのモチベーションを引き出す強力なご褒美”になりますし、多くの飼い主さんはすでに習慣になっていることと思います。そのため、おやつを全て禁止してしまうのは現実的じゃありませんよね。
重要なのは与え方に注意すること。
心に留めておきたいのは「おやつも1日の食事の一部」という考え方です。与えた分だけ食事量を調節するのを忘れず、以下の工夫を取り入れてみてください♪

低カロリーなおやつをえらぶ

市販のダイエット用のおやつのほか、かさ増しでもおすすめのキャベツやブロッコリーなど、犬が食べてもよいとされるか低カロリーな野菜がおすすめです。また、茹でた低脂肪のささみ肉なども取り入れやすい食材ですよ。

少量で小分けにして与える

特にトレーニングのご褒美時などはこの与え方が効果的です。ひとつのおやつを小さくちぎり、回数を分けて与えます。以下が大きさの目安です。

  • 小型犬なら小指の爪の先くらい
  • 中型犬なら小指の爪くらい
  • 大型犬なら人差し指の爪くらい

フードをおやつにする

一日分のフードから取り分けて与えます。
わかりやすく間違いがない方法で、ワンちゃんが喜んでくれるのであれば、とっても効果的でおすすめです。

【番外編】おやつ以外の方法で気を紛らわせる

ご褒美におやつを与えるのでなく、一緒に遊んであげる・ブラッシングやマッサージをしてあげるなどの飼い主さんとのコミュニケーションに変えるのもひとつの手です。
「それができれば苦労しないよ」という声も聞こえてきそうですが……
カロリーゼロ、愛情は100%です♪

犬の運動と散歩:ダイエットにつながる工夫

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食事管理に続いて、ダイエットのもうひとつの柱が「運動」です。
犬にとっても無理のない有酸素運動は効果的で、脂肪燃焼を促進してくれます。
以下におすすめの散歩の工夫をまとめました。
  • 基本は1日2回、散歩に出かける
小型犬は1回約30分前後、中型犬・大型犬は60分以上を目安にします。ただし、成犬・シニア、犬種などの体差があるため、愛犬のペースに合わせましょう。
  • 食後1時間後が効果的!
消化が落ち着いたタイミングで体への負担が少なく、また、効率よくエネルギーが消費されます。
  • あえて坂道や階段を通るルートを選び、平らなコンクリートだけでなく、土や芝生なども歩く
さまざまな道を歩いて体の色んな部位の筋肉を動かします。また、道を変えることでワンちゃんの興味を刺激し、「お散歩飽きた!」を防ぎます。
  • 歩くスピードをあげる
ワンちゃんの息が少し上がるくらいのスピードは、脂肪燃焼を促進します。ただ歩きっぱなしではなく早歩きやジョギングを織り交ぜると無理なく運動量を増やせますよ。ただし、急に負荷をかけると心肺機能に負荷がかかってしまうので、少しずつ慣らしていくようにしてくださいね。
ちなみに冬の散歩では防寒ウェアで体温キープし、日中の暖かい時間帯を選んで出かけるのが楽しい散歩の秘訣です♪

室内でできる犬のダイエット運動

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そもそもお散歩が苦手な子や、気候の問題で外に出かけられないという日もありますよね。
そんな場合工夫次第でおうちの中でできる運動はあります。
  • 飼い主さんと追いかけっこ。
  • おもちゃを使って「取ってこい」遊び
  • 引っ張りっこ
  • バランスディスクやクッションで体幹トレーニング
  • コングや知育玩具で“頭を使う運動”
追いかけっこは飼い主さんも一緒になって楽しめる遊びなので、ワンちゃんも喜んでくれます♪
また、引っ張りっこは思った以上に犬の体力を使いますし、知育玩具は直接脂肪を燃焼させる運動ではないものの集中して頭を使うので適度な疲労感を得られるでしょう。こうした程よい疲れはダイエットの大敵であるストレスや退屈からくる過食を防ぐ効果が期待できるのです。

(多くの飼い主さんと同じく筆者も愛犬の喜ぶ顔にはめっぽう弱いです。
一度食パンの耳をあげてしまったところ、それ以来パンの気配を察知すると一目散に駆け寄ってくるようになってしまいました。
犬のダイエットで最も手強いのはカロリー計算でも運動でもなく、「ついあげたくなる飼い主の気持ち」かもしれません。)

栄養補助食品を使った犬のダイエットサポート

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犬のダイエット中の食事ではカロリーを抑えることができても、必要な栄養素であるビタミンやミネラルが不足してしまう場合も考えられます。
ビタミンやミネラルは、体の様々な代謝活動を円滑に進めるために不可欠ですし、たんぱく質は筋肉を作ります。また、必須脂肪酸が不足すると皮膚が乾燥し毛づやも悪くなってしまいます。
こうした不足しがちな栄養素をやさしく補ってくれるのが、「栄養補助食品」です。
現在ではいろいろなメーカーがワンちゃんの健康をサポートするための食品を出していますが、おおざっぱに分けると以下のようなものがあります。

いつものフードに混ぜるだけ!総合栄養補助タイプ

粉末や液体のもので、いつものフードにふりかけるだけで、確実に食べさせることができます。フードの美味しさを邪魔しない無味・無臭あるいは微香性のものが多く、食いつきに影響を与えないよう工夫されています。
カロリーも非常に低く、計算しなくていいという飼い主さんにも嬉しいポイントですね。

ちょっと特別感あり♪おやつ感覚で与えるタイプ

見た目や食感がジャーキーのようなものや、ビスケットタイプのものがあります。
チキンやビーフ、ミルクなどワンちゃんが好むフレーバーが付いており、おやつやご褒美感覚で喜んで食べてくれる子が多いです。

栄養補助食品の選び方:犬の体に合うものを選ぶポイント

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犬のダイエットを優しくサポートくれる栄養補助食品は「足りない栄養を補う」存在。だからこそ正しく選び、無理のない範囲で取り入れることが大切です。

  • 一日の総摂取カロリーに含める
特にチュアブルタイプはわずかながらカロリーが含まれている場合があります。おやつ同様に必ず一日の摂取カロリーに含めて計算を行いましょう。

  • 適量を守る(過剰摂取はNG)
栄養素は不足しても、足りすぎても健康に影響します。特に脂溶性ビタミン(A, D, E, K)やミネラル体内に蓄積されやすく、過剰摂取がすぐざま悪影響を及ぼすことも……ちょっと多めにあげたくなる気持ちはとてもわかりますが、必ず用量を守ることこそ愛情です。
また成犬とシニアでも必要な栄養素の量が異なるため、愛犬のライフステージに合わせて選ぶことも忘れないでくださいね。

  • 品質と安全性を確認する
信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心です。獣医師や専門家がかかわっていたり、大学などで成分の検証が行われているものはより信頼性が高いといえるでしょう。原材料や生産国が明確に記載されているかもチェックすると◎

  • ワンちゃんのアレルギーに注意する
商品によっては愛犬に合わない食材が含まれている場合もあります。必ず原材料を確認し、新しく取り入れる場合は少量からはじめましょう。
下痢や嘔吐などの異常が見られた場合は、すぐに使用を中止してください。

  • 効果は長期的な目でみる
サプリメントは最低でも数週間〜数ヶ月間継続してみないと効果がわかりません。長く続けられるものを選び、あせらず見守りましょう。

犬のダイエットは気長にじっくり取り組むことが成功のカギ!

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犬のダイエットは飼い主さんにとって、大切な役割のひとつです。

もちろん、はじめから太らないように気を付けるのが理想ではありますが、少しの油断で脂肪はついてしまいますし、冬は特に体重が増えやすいものです。
しかも困ったことに、体重はあっという間に増えるのに、変化が目に見えて表れるまでには時間がかかってしまうのもまた現実……。

だからこそ、焦りは禁物!

成犬・シニア、痩せやすい子・痩せにくい子など、ワンちゃんによって体質や個体差はさまざまです。
その子のペースに合わせて、日々のコミュニケーションを大切にしながら、じっくり向き合っていきましょう。
この記事でご紹介したカロリー計算や野菜のかさ増しを取り入れた食事管理、運動、栄養補助食品などを、無理のない範囲で上手に活用しながら、
日々の小さな変化に気づいてあげることが、ワンちゃんの“ベスト体重”への近道ですよ♪

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